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里山が消える

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 限界集落という言葉を聞いたことがあるだろうか?
限界集落とは、65歳以上の高齢者が半数以上を超えて共同体としての機能が維持できなくなった集落のことだそうだ。昨年の4月には、3256集落あった集落が過去7年間で191集落消滅して、10年以内に消滅の可能性があるものが423もあるそうだ。高齢者ばかりになったここでの暮らしにはバスなどの公共交通機関も廃止され、通院や買い物もタクシーを使わざるをえず、片道数千円もかかると言う。

 野菜を作っても市場まで運ぶ手段に事欠き、捨てたり肥料にしたりする。それだけではない深刻なのは、周辺の環境整備が出来ないことだ。水田は荒れ放題、伐採の出来ない山林も荒れ放題で、そのため本来の保水力を失った山には沢や湧き水が消えて大雨の時には鉄砲水や土砂崩れも起こると言う。この写真のような美しい国土はどうなるのだろう?

 一極集中で都会地のみが栄えているいまの日本が、このまま行くと観光立国どころの話ではなくなる。自然を侮る者は自然に仕返しされるという通り、これからの日本全体を考えて行くと自然災害により多大な犠牲が絶えないばかりだ。かって「均衡ある国づくり」ということが言われたことがあったが、いつから死語になったのだろう。
この国に住んでいるみんなが幸せでない限り、経済の成長がいくら高まっても意味は為さない。

 成熟した社会とは、国民として成熟してこそ達成される。米国型の新自由主義経済の犠牲になって市場主義に振り回され、真の幸せを構築できない国は国民から見放されるだけだ。

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